動乱と成長の国際定航海運10年
2003年12月22日 発売/本体6,600円(税込) A4判
1992~2002年の回顧
データ駆使し千変万化の国際定航史を見事に分析
1980年代半ばから1990年代初頭にかけての国際定航界には、競争と淘汰の嵐が吹き荒れた。
船社にとって、それは「出口が見えない体力消耗戦」だった。
結果的にP&OのOCL買収によるP&OCLの誕生や邦船定航3社体制の成立など劇的変化を見るに至った。
さらに1992年以降も企業の存廃を左右する激烈な競争が続き、
遂には米国資本支配のコンテナ船社が市場から一掃される局面を見るに至った。
一方でアジア、欧州から登場した新興船社勢力がメガキャリアーとしての地位を確立し、
上位船社の顔ぶれは完全に一変した観がある。
また、コンテナトレードは米国経済の底力や欧州経済の活性化、
中国市場のテイクオフなどをテコとしてまさに爆発的な成長が続いている。
量的拡大のみならずトレード構造も大きく変わった。
これに船社アライアンスの結成という新要素が重なり、サービスの実態は大きく変化した。
こうしたコンテナサービスの変遷をデータを駆使しながら見事に分析したのが本著。
著者は2年前に『統計で見る20世紀コンテナリゼーションの発展』を著したあの渡辺逸郎氏。
コンテナサービスが動乱の過去10年をどう乗り越え今に至ったかを通観するうえで格好の記録・解説書になっている。
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